お月さまをみてる。

第二章を歩み出される祐飛さんを追いかけてまいります☆
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桃源郷で見た夢の話③

東京公演中は日々のご報告に追われ、なかなか公演の感想とか書くに至らず・・・・
色々書きたいことはたまっているのですが、さて、どこまで文章に出来るかな・・・

ということで今日は空について。




千秋楽を間近に控えた頃、それまで夢中で追っていた空という人が、やっと客観的に観れた回がありました。

ビジュアルがステキ。
ダンスがステキ。
衣装も着こなしてて、とにかく全部がステキ。

空を全肯定で臨んだ今回の東京公演。

でもユウヒさんの創り上げた「空」と、ちゃんと自分が対峙出来たのは、残念なことに最後の数回だけでした。

なんかもう目で見える視覚的な部分にあまりに今回は夢中になり過ぎた。
でもまた、それも良しかな、と思いつつ。
短期公演じゃ、理解度の低い私がこうなっちゃうのも致し方なし、ということで・・・

それでもちゃんと、自分なりにたった数回でも空と対峙出来たことは収穫でした。


ということで、空。

初めて「空」を、ユウヒさんではなく、シャングリラの「空」として観られた公演。
その日の空は、いつもより穏やかな感じでした。

凪いだ海のように、静かに穏やかに、その場にただまっさらな状態で存在していて。
でも、時々爆発する感情を抑えきれず、そんな時彼の背後には揺らめく青い炎が見えるような。

失くした自分を取り戻したいともがき、でもこのままでもいいと言い、でもやっぱり自分が何者なのか知りたいと願い、感情すらも失くせばよかったと叫びながら、でもそれがなければ生きていけないと思い至る。

冒険の果て、紆余曲折の果てに、尊い人を自らの手で亡くして初めて、空は「空」を取り戻す。


その日、揺らぎ、悩み、渇望し、その度に抑えきれない感情を炎と共に迸らせる空を見ていると、不思議な感覚に陥りました。

プロローグの後、美雨と初めて会話する空は、そこに存在していながら、輪郭が曖昧だった。
風が吹けば、その実体が消えてしまうのではないか、という曖昧さ。
揺らめいて、そこに居ることが現実なのに、とても儚げで。

空の輪郭が、とてもおぼろげに見えた。

でも、彼が歩を進め、感情を露にする度に、その曖昧だった輪郭が、次第にはっきりと線を成していくように感じた。

夢現の狭間で漂っていたかのような彼は、現実の人間として舞台に存在し始め、一幕最後の絶望の淵にいる彼は、すっかり自分の輪郭を取り戻したかのように見えた。

彼が彼を取り戻す旅は二幕に続いていくけれど、彼がその輪郭をしっかりと取り戻したのは、皮肉にも、雹を失った瞬間だったのだ、と気付いた。

二幕、シャングリラに戻らなきゃ、と幼い兄弟との邂逅を経て思い至る空が在るために、あの一幕最後の絶望があったのだ、とその時分かった。


この輪郭の曖昧さと、そこからの過程に気付いて初めて、私は空という人と出会った気がしました。

記憶のない自分を、世界の中を漂うような儚さに例えて、それを具現化したユウヒさん。
もの凄いな、って。
鳥肌が立ちました。

勿論それをユウヒさんが意図しているかなんて分からないし、私の勝手な解釈なんですけれども。
あの曖昧さと、それが次第にはっきりとしていく様は、本当に素晴らしかった。


ラストシーン。

「ここからは海が見える」

という私の今回のNo.1な台詞を空が口にした後。
二人で抱きしめあうことで様々な想いが昇華され、浄化された表情で踊る空と美雨。

ホリゾントには美しい夕焼けが広がっていて、そこに、あんなにも最初は曖昧だった空の影がはっきりと映る。

それは本当に感動的な景色で、私はそこに本当に圧倒されました。

その時初めて、私はこの美しいシーンで号泣した。
空の長く長く続いた物語が、彼の旅が、やっとひとつのゴールに辿り着いたんだ、と思えたから。



小柳先生が何をどう意図されたか分からないのですが、そしてユウヒさんがどのような役作りを根幹に置いていたかも、私たちは個々人で汲み取るしかないのですが、私はあの曖昧だった輪郭が、最後にハッキリとした影となってホリゾントに映ることで、この物語は美しい終わりを見たのだ、と思うようになりました。


書いてたらまた観たくなってきちゃった。
早くDVD出ないかな~。






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